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骨粗しょう症

骨粗しょう症とは

骨粗しょう症は、骨の密度(骨量)が減り、骨がもろくなってしまう病気です。ちょっとした転倒や衝撃で骨折してしまうこともあり、高齢の方を中心に非常に多い疾患です。当院では、専門医による正確な診断と、生活に合わせた治療で「折れにくい骨づくり」をサポートしています。

骨粗しょう症の症状について

骨粗しょう症そのものには、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。しかし、進行すると次のような症状が現れることがあります。

  • 背中や腰の痛み
  • 身長が縮んできた
  • 背中が丸くなってきた(円背)
  • ちょっとした転倒で骨折した

特に背骨(脊椎)や手首、太ももの付け根(大腿骨頚部)は骨折しやすい部位です。背骨の圧迫骨折を起こすと、痛みで動けなくなったり、姿勢の悪化から内臓を圧迫して食欲不振や呼吸のしづらさを引き起こすこともあります。

骨粗しょう症の原因について

骨は常に「骨を作る働き(骨形成)」と「骨を壊す働き(骨吸収)」がバランスをとっています。ところが、このバランスが崩れて骨吸収が上回ると、骨密度が低下して骨粗しょう症になります。

主な原因は以下の通りです。

  • 加齢によるホルモンの変化(特に女性の閉経後)
  • 栄養不足(カルシウム・ビタミンD・ビタミンKなどの不足)
  • 運動不足
  • 喫煙や過度の飲酒
  • ステロイド薬の長期使用
  • 遺伝的な要因

女性は閉経によって女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少し、骨吸収が進みやすくなるため、50代以降に骨粗しょう症が急増します。一方、男性でも加齢や生活習慣によって発症することがあります。

骨粗しょう症の検査について

当院では、骨密度測定装置(DXA法)を用いて、腰椎や大腿骨の骨密度を正確に測定します。DXA法は、現在もっとも信頼性が高く、全国的に標準となっている検査方法です。

検査の流れは次の通りです。

  1. 仰向けに寝ていただき、腰や太ももに微量のX線を照射
  2. 検査時間は約5~10分
  3. 結果はその場で数値(YAM値)として表示され、年齢に対する骨密度を評価

また、必要に応じて血液検査で「骨代謝マーカー」(骨を作る・壊す速度)を調べることもあります。これにより、より個別化された治療方針を立てることができます。

骨粗しょう症の治療について

骨粗しょう症の治療は、「骨折を防ぐこと」が最も重要です。治療の基本は、薬物療法、栄養・運動療法、生活習慣の見直しの3本柱です。

1. 薬物療法

骨の新陳代謝のバランスを整えるお薬を使用します。代表的な種類は以下の通りです。

  • ビスホスホネート製剤・・骨の破壊を抑える薬
  • SERM(選択的エストロゲン受容体調節薬)・・女性ホルモンに似た働きをする薬
  • デノスマブ(抗RANKL抗体薬)・・6か月に1回の注射で骨吸収を抑制
  • 副甲状腺ホルモン製剤(PTH)・・骨を新しく作る薬
  • カルシトニン製剤・・痛みを和らげる作用もある薬

患者さんの年齢や骨密度、既往歴、副作用のリスクを考慮し、最適な治療を選択します。

2. 栄養療法

骨を強くするためには、バランスの取れた食事が欠かせません。特に以下の栄養素を意識しましょう。

  • カルシウム(乳製品、小魚、豆腐、青菜など)
  • ビタミンD(鮭、しらす、卵黄、日光浴)
  • ビタミンK(納豆、ほうれん草、ブロッコリーなど)

必要に応じて、当院では医療用サプリメントの提案も行っています。

3. 運動療法

運動は骨を刺激し、骨密度を高める効果があります。また、筋力やバランスを保つことで転倒を防ぐことにもつながります。
おすすめの運動は次の通りです。

  • ウォーキング
  • スクワットや太もも周りの筋トレ
  • 軽いストレッチ

当院では、理学療法士によるリハビリテーションを行い、無理なく安全に続けられる運動指導を実施しています。

骨粗しょう症によって起こる骨折

骨粗しょう症では、次のような骨折がよく見られます。

  • 背骨の圧迫骨折
  • 手首の骨折
  • 太ももの付け根(大腿骨頚部骨折)

特に大腿骨頚部骨折は寝たきりの原因になることが多く、早期発見・予防がとても大切です。当院では骨密度測定や定期的なチェックを通じて、将来の骨折リスクを未然に防ぐサポートを行っています。

骨粗しょう症予防のためにできること

骨粗しょう症は「気づいたときには進行している」ことが多い病気ですが、日常生活の工夫で進行を遅らせることができます。

  • 毎日10〜15分程度の軽い日光浴
  • バランスの良い食事
  • タバコを控える
  • 適度な運動習慣をつける
  • 定期的に骨密度検査を受ける

当院では、特に50歳以上の女性や、骨折経験のある方に、年1回の骨密度検査をおすすめしています。

骨粗しょう症のよくある質問

Q1. 骨粗しょう症は治りますか?

A1. 完全に元通りにすることは難しいですが、治療を続けることで骨密度の改善や骨折リスクの軽減が期待できます。

Q2. サプリメントだけでも予防できますか?

A2. サプリメントは補助的な役割です。食事・運動・薬の3つをバランスよく続けることが大切です。

Q3. 骨密度はどのくらいの頻度で測ればいいですか?

A3. 基本的には年1回の測定がおすすめです。治療中の方は半年ごとに確認する場合もあります。

院長より

骨粗しょう症は、痛みが出ないまま進行するため、気づいたときには骨がかなりもろくなっていることがあります。特に女性の方は、更年期以降に急激に骨密度が低下することが多いです。当院では、骨粗しょう症の専門的な診断と治療を行い、薬だけでなく、生活面からも「折れない骨づくり」をサポートしています。気になる方は、ぜひ一度、骨密度測定を受けてみてください。

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